日本はもう元旦ですが、書きさしのものをアップしますー。
3日にコロンビアについたのは、
夜20時で、入国等が全て終わったのはもうすでに22時近かった。
翌朝10時のフライトのためと、ホテル代節約のために泣く泣く空港野宿。
天才バルデラマとコーヒー豆の国コロンビアの街を見る時間はなかった。
音楽を聴いたり、文章を書いたりしていた。
空港の廊下にマットを敷いて、かばんを抱えて少しだけ眠った。
翌朝10時の便の搭乗はトラブルなく、フロリダ、オーランドへと飛んだ。
オーランド行き。 |
ついに北米かー。 |
4年前に来たオーランドは僕にとって初めての海外だった。
アメリカを横断する前にここフロリダによりたかったのは、
そのときにできた友達に会うため。
そいつの名前はギル。
毎年のように日本に来ていて、よく遊ぶ。
話すのは英語だけれど、古くから知り合いだったみたいに、気心が知れる唯一の外人。
しかも来年西宮に引っ越してくる。
今回は彼の家に泊まらせてもらう。ありがたすぎる!
アメリカをもう一度訪れることはとっても楽しみにしていて、
入国審査で並んでいるときも、待ちきれなくてウズウズしてた。
これから、ギルに会って、数日後には日本から来た友達とレンタカーで
西海岸のサンフランシスコまで横断するなんて!!!!
はやる心を抑えて、列に並んでいた。
入国には、皆両手の指紋をすべての指でとられたりして、厳しいみたいだった。
あるカウンターで審査を受けているラテン系の男の人はなにかもめており、
どこかへ連れ去られそうな勢いだ。
かわいそうにー。
まあなんかちゃらそうやし、確かになんか怪しく見えるからしょうがないかー。
他人ごとだった。
「Next!!!!」黒人のおばちゃん審査官の愛想なく乾いた声が聞こえてくる。
もうちょっとやさしく言って欲しいなぁ。
てかこのおばちゃん鋭い目してんな。
一つ気がかりは、入国カードに、滞在先住所の欄があったことだ。
ギルに住所きいときゃよかったな。
まあええか。
おばちゃんの視線は、僕のパスポートにある顔と
前にいるひげ面のアジア人の顔を見下ろしながら、何度も素早く行き来していた。
いくつか質問が飛ぶ。
なぜコロンビアから来たのか、
「長期で旅をしているからです。サー」
アメリカ滞在の目的、滞在予定日数。
「tourism,3weeks。サー」
僕のパスポートのスタンプ欄の空きにたどり着くには、
かなりのページをめくることになる。
一枚ずつめくるに連れて明らかに視線が警戒を強めていく。
「スーダンには何しにいったのか。」
「えっと・・僕は医学生で、あの・・スーダンでNGOを立ち上げて活動されている
日本人医師の下で勉強しておりました。サー」
その後、その滞在の仔細を聞きただされる。
時々首をかしげて険悪なムードになる。
心が目で見えるとしたら、すぐにでも取り出して見せたかった。
貴様に疑われるようなことは何一つしたことはないぞ。
「エチオピアやモロッコには何しにいった。」
「観光です。」
「たった数ヶ月にどうしてこんなに行くんだ。」
「世界一周するつもりです」
「なんだそれは」
「地球を一周旅するのです」
「なぜだ」
――――なぜだ。
もっともな質問。
直感や衝動のランダムさを、
規律だった何かに沿わせるための言い訳を理由だと思ってる。
規律だった何かに沿わせるための言い訳を理由だと思ってる。
理由なんてどうでもいいと思うのだが、やっぱり大事みたいだ。
結局、何を言っても違和感が残る。
「Because I want to,sir.」 したいからです。
その後、彼女は考える質問を全てあびせかけ、
指紋を取るため、機械の上に手を置くように指示した後、
入国のスタンプを押してくれた。
最後に、もう一度僕の入国カードに目を通した。
そして顔色が変わった。
ああ、ばれた。
「なんですかこれは?」
彼女は僕のアメリカの滞在先を笑いながら指差した。
そこには
‘フロリダ オーランド ギル宅’
と書いてあった。
僕が持ちうる情報を全て書いたらこうなった。
滞在先を見ない審査官は多いのに・・・
審査官は迷わず僕のカードに、大きな字で'S'と書いた。
SkepticalとかSustainedとかかな。
僕は別室へと連れ去られた。
入ったらなんと15人も尋問待ちをしていた。
ほとんどが、コロンビアから飛んできた人たちだった。
けっこう、皆まともそうな人だった。
見渡してみると、どう考えてもポンチョを着てギターを抱える自分が
ダントツ怪しかった。
そこから3時間待たされた。
ギルが外で待ってくれたので、いつもよりイライラした。
被疑者たちは、お互い言葉もない。
見張られてるので、携帯とかのぞく人もいない。
僕の尋問はまだ優しい美人のおねえさんだった。
やっぱりスーダンについて詳しく聞かれた。
僕がいったなかで、一番人が素朴で、ふれあいが楽しかった国なのに。
取調べ室。 |
尋問を終えて外に出られたのは18時だった。
結局、データベースで調べたギルの電話番号に電話して、
住所を聞き出すような徹底ぶりだった。
僕のかばんは、ひっくり返され、隅々まで調べられたみたいだった。
本当にアメリカにはあきれた。敵の多い国は大変ー。
ギルは14時に到着した僕をゲートの外で待ってくれていたのだけれど、
結果的に言えば4時間半待たせ続けた。
本当に申し訳なかったが、久しぶりに会えたので嬉しかった。
彼は僕をterrorist friendと呼んだ。
テロリストの標的になる国ならではのアメリカンジョークだ!!
ギルの家に行って、家族に挨拶などしたあと、
遅くにディズニーのゲームセンターみたいなところに行った。
彼はディズニーで働いてるので、ただらしい。
同じく4年前から知り合いの、ブレネンや、
その日初めて会ったボビーも一緒だった。
疲れていたが、はしゃいでしまって楽しかった。
楽しんだつもりなのだが、アメリカ人のテンションの高さには面食らったw
この底抜けの明るさはどこからくるんだろうw
楽しんだつもりなのだが、アメリカ人のテンションの高さには面食らったw
この底抜けの明るさはどこからくるんだろうw
左がブレネン、右がギル。 |
それにしても、毎日トラブルがたえないなぁー。
でも、友達との再会はそれを忘れさせるくらいよかった。
18日に日本からの友達と、アトランタに集合するまで、
フロリダに居候します。
18日に日本からの友達と、アトランタに集合するまで、
フロリダに居候します。
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