2010年10月8日金曜日

9.30

この日は、僕の高校からの友達である、サイトウ君が日本に帰る日だった。
レンタカーで、空港まで送っていくため早起きした。

彼が来てくれて、僕は楽しかった。
地元の友達と二人で異国を歩くのも、新鮮だったし、
高校を卒業してから数年来、少しも変わりはしない内輪のねたでクスクス笑うのも楽しかった。

あわただしい移動が続いた後、コックとして働いたよしいえと、
それを食べることに専念した僕は、夜空の下でよくビールとワインを飲みながら、
よく議論した。

あいかわらず彼とはあらゆることに対して考え方が違っていた。
僕が変わっているのか、彼が変わっているのか、
多分、その両方だ。

案外、図太い僕と一緒で
変に神経質な彼はたくさん気苦労していたに違いない。

彼とは三週間前ナイロビで会ってからずっと一緒だったけど、彼にとってのアフリカの旅はどうだったんだろう。

まあ、はるばる会いに来てくれたんだから気にならないことはないが、
わざわざ楽しかったかどうかとか、別に聞くこともないし、話すこともしない。
僕にとってはそういうのがちょうどいい。

彼と僕はHYUNDAIの車でケープタウンの空港に向かった。
そして彼は日本へ帰った。

しかしただではおかないのがサイトウくん。
単に帰ったわけではなく、
「これ、ゆうこ(義家の彼女)にあげるねん、エヘヘへへへ」とうるさかったお土産がまとまって入った袋を宿のソファの上にそっと置いたままにして帰ったのだ。

車の返却時間が迫っていたため、ハイウェイをとばしていたとき、
彼はその事実に気づき、テンションが急激に下がってしまった。

そのままのテンションで空港につき、握手をしたあと別れた笑

アフリカで会った男二人の旅の最後は、ドラマティックでもなんでもないあっさりしたものだった。
もちろん、僕はそういうのが好きだ。

旅の話を人と共有するのが、大好きな彼にはショックだったに違いない。

彼がアメリカやヨーロッパに行った後に会うと、
頼んでもいないのに、どこからかカメラを取り出し
一枚、一枚それがどういう写真なのか、とっても楽しそうに説明するのを、
半分眠りながらも聞かされることはいままでよくあった。

彼はお土産をみんなに見せたかったんやろうになぁ。。
同情しながら僕は、もと来たハイウェイを一人で引き返した。

お疲れ様。
また日本で!!

宿に帰って、日本と同じ要領でガソリンを入れ、レンタカーを返すと宿に戻って再び眠った。

起きるともう昼になっていた。
ケープの都会も、もちろん忙しく動きだしていたが
この日の僕はインターネット以外、ほとんど動かなかった。

すこし、疲れていた。

テーブルマウンテンに登りたかったが、
片道3時間と聞いただけでその気も失せた。

「ついに力尽きたね」と、
エジプトのダハブからずっと一緒で怒涛の旅を共にしたゆうたさんに言われた。

思えば、旅に出てから、移動や旅を続けるための何らかの用事をしない日はなかった。
ブログに書いている内容では何もしていない日も、
バスチケットや宿の確保、買いだし、洗濯、情報収集、移動などなど。

毎日、次の行程のため、とか何かをするために動いていた。

旅人にも休みは必要なんだよ~と、いつもどおりゆる~い標準語で彼は教えてくれた。
旅人にとって、何かを見に行ったり、アクティビティをしたりすることは、休みではない。
日本では仕事にたいしての休みであるように、旅人は旅することから休む笑

それが続くと、世界一周者用語でいわゆる、沈没という状態になる。

旅を一ヶ月ぐらいストップして一箇所にとどまることを指す言葉だ。

ゆうたさんとは、旅の序盤で出会えてよかったな。
旅人の中でもなんか力が抜けていてとげがなく、バックパッカーとして礼儀がある。

教えてもらったことも多かった。
ありがとうございました。

はにくん、ぽんくんも同い年だし、個性的で楽しかった。
また南米で会えるかなぁ?
僕の旅はいい仲間に恵まれています。

3人でブエノスアイレスへ飛ぶことになった彼らとは、僕は明日でお別れ。
なのでお別れパーティを開いてくれる。

・スーパーの食材の裁量がいつもより僕に多い感じ。
・ いつもは調理が完了した順から、場合によっては立ったまま食べるところを、皆で卓を囲み、そろって食べ始める
・ 割り勘を免除

という大盤ぶるまい(?)を受けた。

値段が数ランド高級な少しだけ分厚いステーキを焼いて食べ、お酒を飲んで旅を振り返ったり、いい時間でした。
また会えるといいなぁ~。

まさに一期一会だ。

明日の朝は僕がドイツのミュンヘンに立つ番。

夜、しみじみとしながら
とうに容量をオーバーしている40lのバックパックの中に、
洗濯をしても汚れたままの服や、壊れて久しい一眼カメラ、

そしてアフリカの思い出や、皆と別れる寂しさを、えいやと奥に押し込んだ。


パッキングする中で、
最もかさばったのは高校からの親友が忘れていった
大きなお土産袋だったたのは無論言うまでもない。

また新しいたびが始まるのだと、胸を躍らせて二段ベッドの二階で眠りについた。

次はヨーロッパ、一カ国目はドイツだ。
(ウィーンにて更新)
















荷物軽減のため、僕のダハブセブンセブンTシャツと、ユニクロのジーンズ、
よしいえのトレーナーをポン君にあげました。
これまであまりにも軽装だった世界一周者ポンくんは大喜びでした。
そのお礼に、いかがわしいビデオのデータをもらいました笑
不潔そうな宿では、南京虫やダニがいるので
このエジプトで購入したテーブルクロスをベッドの上に敷いて寝てました。ここの宿の寄付箱に寄付。
またきんちゃんからもらったブブゼラもかさ張りすぎてここで寄付しました。
ごめんね笑
何の因縁なのか、新たなブブゼラが入ったよしいえのおみやげを袋を背負ってヨーロッパへ行きますが。。
これはヨシイエのお別れパーティ。
またしてもお寿司。
支払いがランドだからか、
かなり違和感のあるこの図。

0 件のコメント:

コメントを投稿