チェコで少し暇だったので、ヨーロッパの旅にも少し変化が欲しかったため、
Couch Surfingという、サイトを使って、ただで現地人にとめてもらうという奥の手を使ってみた。
このサイト上に自分の情報を登録して、世界中の同様の登録者から、couch(泊まる所)を提供してくれそうな人を検索できて、連絡が取れる。もちろん反対に、自分にもサイトを通じて連絡がきて、日本で宿を提供してくれないかと申請が来ることもある。
つまり旅人のための相互助け合いサイトみたいなものだ。
友達はできるし、宿代もうくという、神サイト。
この使い方をほとんど知らなかったが、旅に出る前から一回は使ってやろうと思って登録だけはすましておいた。
プロフィールをちゃんと作るとか、顔写真を貼ったほうがいいというのは聞いていたが、もう面倒くさかったので、駄目もとでポーランド人に連絡してみた。
検索するときのコツは、languageのところでJapaneseとチェックを入れることである。そうすると海外で日本語を勉強している、あるいは日本に興味のある人がヒットするのだ。日本語をしゃべりたい人にとっては、向こうにとってもメリットがあるはずなので、これだけで返信率はかなり上がるらしい。
クラクフに住むポーランド人医師がヒットした。日本に来たこともあるみたいだった。
年齢はわからなかったが、そんなに上じゃないだろうというのと、クラクフに行く予定があったし、医師だったら話は合うだろうし、それに日本好きだったら、僕に泊まれと言ってくれてるようなものだ。
案の上、返事が返ってきた!!!泊めてくれるらしい!!ありがとう!
あとは適当に待ち合わせ場所を決めてもらって、終わり。
あっけなく、クラクフで現地人の家に泊まれることになった。
今日はワルシャワへバスで行く。11時出発、23時着の長旅である。
僕は、ヨーロッパの旅行は基本的にEUROLINESというネットで予約できるバスを使っている。
ネット予約ということはクレジット決済のe-ticket発行。
e-ticketというのは、メールで添付されてくるドキュメントのことで、それがチケットの代わりになるというもの。
プリントアウトするのが常識だが、いつも、カメラに残しておいた画面メモを見せることで、ドライバーにおこられながらもなんとか乗り越えてきた。
旅をしながら、プリントアウトするのは結構難しいし、手間だからだ。
僕は今回も懲りずにカメラの画面メモをドライバーに見せた。
そうすると、ロシア系のドライバーにだめだと一蹴された。
「チケット、オア、マニー。」
「いやいやクレジットで払ったって。」
「チケット、オア、マニー」
「ちょっ、ほんまお願いします」
「ノー」
バスはトランクを閉めて出発しそうになった。一番の問題は、ドライバーに英語が通じないことだった。つい最近、ユーロラインで結局乗せてもらえず、チケットを買わされた旅行者の話を聞いていたため、その時旅に出てからもっとも焦ったと思う。
チケットはそこそこ値段がするし、こうなった以上、予定どうりにワルシャワ一泊後クラクフに行かないといけない。
その後、僕を振り切ろうとするドライバーにしがみついて、ごねにごねまくった。
出発時間ギリギリになっていたので、既にバスに乗り込んでいた人たちの視線が痛かった。無論、誰も助けてはくれない。もしここが日本だったら恥ずかしいくらい、大げさにドライバーのおっちゃんに反論した。
たいてい、予約した全乗客のリストをドライバーは持っているのを知っていた僕は、それを見ろと、必死にジェスチャーで示した。それを見たら、彼も乗せざるをえないはずだ。
小さなトランクからその紙をしぶしぶ取り出した彼は僕の名前を確認しすると、
「チケットオアマニー」ともう一度だけ言ってなぜか笑い、僕の荷物をトランクに入れてくれた。
20分にも及んで、乗せないぞと脅されたことで僕は初めて懲りました。これからはなんとかしてプリントアウトします。
ともかく僕を乗せたバスはプラハからワルシャワへ無事に走ってくれた。
ついたのは、深夜だった。
到着する直前、外気の温度計が0℃を示していた。外に出ると寒かった。
ポーランドマネーであるズロチを下ろした後、市バスで行くつもりだったので探してみたが、もう動いてないらしかった。
歩くにはどうしようもない距離だったのでしょうがなく、タクシーに乗った。
高かった。
着いた宿は8ユーロで朝食もついていて、シャワーもちゃんとぬくかったので、癒された。
アラームをセットして、眠りについた。
明日、朝の電車でクラクフに向かう。
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