2010年10月29日金曜日

10.14

朝宿を出ると、冷たい空気が気道を通っていく。
だいぶ北に来たなぁー。
道路に沿って立つ木も、黄色や赤を思い思いの分量を混ぜた秋の色に染まっていて、
日本の秋を思い出して、恋しくなります。

バスで中央の駅まで。地図を片手に、何回角を曲がったかを数えながら。
今回ほとんど街歩きができなかったワルシャワの街に目をやる。ワルシャワは第二次世界大戦で焼け野原になったらしいが、そんな新しい街には見えなかった。町を再建するとき、破壊される前の状態にできるだけ近づけたかららしい。
現代建築ばっかりが立ち並ぶのでないあたりが、歴史が育ててきた美意識がしっかりしている気がした。

駅に着くと、チケットの窓口がわからず、困った。
日本でいうと金券ショップのように派手な看板を掲げた窓口がチケット売り場だとわかった。なんだかなー。
今考えれば
KASSAってcasherのことかな。


クラクフまでは約2時間半。
クラクフ行き。
直前にホーム変更。
やめてほしい。
列車内の親子。


着いたら待ち合わせ場所のショッピングモールにて待つ。最先端のファッションショッピングモールに、テントと、銀マットをバックパックにひっかけて颯爽と歩くひげ面のアジア人は異様だったと思う。
トイレに入って鏡を見てみる。
汚い。
バックパッカーだからしょうがないさと、若干ひいき目に再度見てみる。
それでも汚い。笑
さすがに恥ずかしかった。ヨーロッパでテントはもはや必要ないと感じたので、ここで捨てることにした。だいぶ軽くなった。
が、野宿する可能性は十分あったので、銀マットは譲れず。
ヤレック(泊めてくれるポーランド人)は15時まで仕事だったので、それまでバーガーキングのwifiを借りて時間を潰す。

現れたヤレックはとっても人の良さそうな人だった。
聞くと、年は二つ上で、インターン一年目の医師だった。そういう意味ではかなり話があったのでうれしかった。そういえば今までヨーロッパ人の友達がいなかったので新鮮だった。
ポーランドの研修医はあんまり忙しくないのだそうだ。
彼は、僕にポーランド料理の店に連れて行ってくれ、建物の屋上にあるその店からクラクフの町のことをいろいろ教えてくれた。めちゃ寒かった。しかもおごってもらった。いや払わせてくれと抵抗したものの、聞き入れなかった。Couchsurfingってこんなにお世話になるもんなのか笑
その後クラクフの中心の聖堂に行ったり、クラクフの中心にある博物館に行ったりした。
全部案内してくれるっていう・・申し訳ない。

車で彼のアパートまで案内され、彼はスイミングに行くからと一時間家を空けた。
日本が好きだとすぐわかる部屋だった。僕の行ったことのない所の写真もあった。帰ったらもっと日本も旅しないと~、でも金ないか。
彼が帰ってきて、すぐ自転車で街をサイクリングすることになった。外は0度近いので、完全装備。上下ヒートテックを着たらたいていの気温は怖くない。町は靄がすごかった。
雰囲気のいいバーに立ち寄って飲む。
旅に出てたくさん人に出会ったけれど、海外出身者と腰をすえて話す機会はあんまりなかった。それは僕の英語力が不足しているのもそうだし、安々とオープンになれないのが、やっぱり自分みたいだ。そもそも英語を抜きにしたコミュニケーション能力が低いのかもしれなかった。
彼が麻酔科医になりたいこと。専門登録医になるためにかなり勉強しなくてはならないこと。ポーランドの医師は給料がそこまでよくないこと。それは社会主義の影響かもしれないということ。医師も含めてどの職業も、年に一ヶ月の連続休暇があること。ポーランドのチョコレートが明治より断然おいしいこと。
ヤレックと会話もはずんだし、ポーリッシュビールは美味しかった。

彼のおかげでポーランドは楽しくなりそうだ~!
ヤレックはまた朝から仕事があるのでかえって少ししゃべって寝ました。
旅に出て、人の家にお世話になるのは初めてです。

ポーランド料理。名前は忘れました。

ばり寒かった。
信号待ちのヤレック。

クラクフの夜景。めっちゃぶれた。

広場にある教会。

広場にある教会。

クラクフの博物館

ヤレックの部屋。

やれっく。

バーにて。
明日はアウシュビッツ行ってきます。



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