11.13

11.13

ちょっと最近どうしてるのかと聞かれるので、ここ数日のことを書こうと思います。

今まで更新したところまでだと、まだアムステルダムにいますが、それから時は流れ、僕の体も数カ国を流れてきたので、その間の記事は数日中に頑張ってアップしようと思います。僕は今、アルゼンチンの南部、パタゴニア地方にいます。

地図で言うと、ここ。
こんな感じでブエノスからかなり南です。

11日午前にスペインからアルゼンチンのブエノスアイレス入りしていた僕は、この日13日2000km以上離れたアルゼンチン南部のパタゴニア地方の町、エル・カラファテ行きの航空券を手に入れ、ブエノスアイレスのエセイサ空港に立っていました。

たいていの旅人も驚く迅速移動です。

しかも最近飛行機連発してます。

アムステルダム‐スペイン‐モロッコ‐スペイン‐アルゼンチン‐国内線で南へ。

計5本。

まあそれはいいや。

朝9時のフライトですが、早朝5時に起きて、空港までバスに乗ります。

フライトはアルゼンチン航空。

節約のために空港で飲み物を買わなかったのでもうのどがカラカラ。おなかもペコペコ。オレンジジュースと軽食の菓子パンを配るCAが、女神に見えた。

乗客は年配の白人が多い。4時間。

世界一周者のルートでは、世界最南端の町ウシュアイア(ちちんぷいぷいの西アナウンサーも行ってたらしい)まで下り、そこからパタゴニア地方を北上するのが多いらしいですが、僕はさすがに移動せずどこかでゆっくりしたかったので、エルカラファテに20日まで滞在することにしました。一週間もいれるーわーい。

パタゴニアとは南米大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域の総称らしいです。

一年通して気温が低く、雨がたくさん降る気候のせいで、氷河がたくさん存在します。

独特の気候が織り成す風景を楽しめる国定公園などがたくさん存在し、また世界中から登山家やトレッカーが訪れます。

氷河といえば、グリーンランドや南極ですが、これらの国はなかなか行きにくいですしね。

とはいっても、感動を保存するため情報収集をほとんどしない(特に写真は見ない)ので何があるか、あまりわかっていません。

ここには日本人・韓国人宿があることでも有名ですね。

到着したカラファテ空港はもうプレハブと呼んで差し支えない規模の空港。

スペイン語で、Austral＝南のって意味。
すると、オーストラリアはスペイン語で南の国みたいな意味なのか？

空港。
ちっさい。

滑走路と最低限の小さな建物の周りに横に湖、山、空。

風が強く、冷たいがとてもきれいな空気だと感じる。

久しぶりの大自然。遠くに岩山が連なるせいか、空に奥行きがあり、どこまでも青い。

その手前で、風に荒れた湖面が光を反射している。

雄大な自然を前にすると、理由もなく楽しくなる。

行き先かまわず走り出したくなる欲求をおさえ、おとなしく乗り合いバスに乗り、情報ノートのある日本人宿、藤旅館を目指す。

バスから見える景色も目が覚めるほどよろしい。

バスから見えた風景。
湖がきれい。

ブエノスアイレスはかなり騒がしい都会だったから、とっても遠くに来た感じがする。

エル・カラファテの街は、小さく、少し寂しい雰囲気の町だ。観光客もそこまで目立たない。

おもったより規模の小さい街。
初めてなのに愛おしくなるような雰囲気。

ここはアルゼンチンの中心から遥か南の町。世界最南端の町にも遠くない。文明や情報の波には若干取り残されている感じだ。その代わり自然が強く生きている。

ここで飼われている犬は日本のマンションで飼われている犬の100倍くらい、いい顔をしている。野生に近いな。ここで生まれる人はどんな風に生きるんだろう。

そんなことを考えているうちに、藤旅館に着いた。

ここのおくさんは韓国人、主人は日本人。

宿自体はなんかこじんまりした、日本の家みたい。キッチンも充実。

情報ノートで情報を仕入れ、明日から行動を開始するため、早速バスのチケットを手配しに行く。

明日、ペリトモレノ氷河国立公園へ行く。

その次の日、エルチャルテンという村に移動して山中キャンプ2泊3日でトレッキングにでかける。フィッツロイや、セロトーレという3000m超の岩山や氷河が存在する山の中を歩くのである。一日も落ち着けないのがつらいねーと言いつつも、旅先でだらだらするのが苦手なのもある。

牛肉が安いアルゼンチンに入ってから、僕は何かに対して逆上するように飯を食い散らかしている。食べすぎで胃が荒れるくらいだ。

ヨーロッパの反動からなのだろうか？

サンドウィッチを作りタッパにつめて、明日氷河の前で食べることにした。

やけに落ち着く宿だった。

ここ、カラファテは夜中9時でもまだ青空だ。窓の外を見て時計を確認するとにわかには信じがたい。

藤旅館からの景色。コレが夜中の八時すぎ。
正午って言われてもおかしくない。

パタゴニアはもちろん南半球で、11月は夏に当たる。なのに寒し。

もー時差ボケやら、日照時間ボケやらでなんか頭も体も混乱しているw

こんだけ地球を相手に遊んでいたら無理はないな。

なかなか寝付けず2時に就寝。