めちゃ海きれいだったなー。
昼からは、ネットしたり、しゃべったり、まったりしてました。
この日はちょっとした事件がありました。
ここダハブの治安はいいですが
やはり油断はいけません。
実際、お金がないことを証明する際に財布を見せたときに
友達が、100エジプトポンドを抜かれた事件もありました。
この日はテイクアウトができるという理由で、
おいしくもないし、英語が一切通じない中華料理屋へ。
中国語しか話さないおっちゃんとフジイ。 |
いつものように中華の晩飯を会計する段になり、
一緒にいた佐野さんがまとめて払った後、
僕は自分の食べた分、
20エジプトポンドを佐野さんに手渡しました。
数分後、佐野さんの財布には、中国の通貨である20人民元が。
20元をゲットした佐野さん。 |
中華料理屋が、おつりをエジポンではなく人民元にすりかえた!!
佐野さんは、一人で
中華料理屋にけんかしに行きました。
そりゃーもう、警察が来そうになるくらい
キレたらしいです。
店にいるスタッフに全員に対してキレたらしいです。
英語を話せない佐野さんはもちろん日本語でキレたらしいです。
20分に及ぶ口論の結果、20元はエジポンに代えられることはありませんでした。
帰ってきてまだ怒っている佐野さんの横で、
僕は気づきました。
僕の財布には、以前、上海であまった20人民元が入っていました。
そして、財布の中をのぞくと・・・
あれ、入ってない。
ああ。
あああ・・!
ごめんなさい。
佐野さんは優しい人でした。
再び謝りに言った中国人も優しい人でした。
ハラース(アラビア語で終わりの意)
って言葉が好きになりました。
ところで現在僕を含むなかなかどんくさい男6人を
教えてくれているインストラクターのヨシさんは、非常にやさしくてかっこいい人です。
そして心からダイビングを愛している人です。
現在ダイビングもシーズンらしく、
朝早くからもぐり、夜間にももぐり、一日のほとんどを水中ですごしていると言っても過言ではありません。(少し言いすぎ)
そのヨシさんが、体調を崩し気味だということがわかり、
翌日のダイブが行えるか微妙だということになりました。
そこで、最終日に予定していたシナイ山の深夜登山をこの日から翌日にかけて
敢行することで、ヨシさんの一日休暇を作れれば、
僕たちの滞在も伸ばさなくていいので、
いきなり、シナイ登山を組み込みました。
シナイ山と言えば、
モーセの十戒です。
1 あなたには、わたしをおいてほかには神があってはならない
2あなたはいかなる像も造ってはならない
3あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない
4安息日を心に留め、これを聖別せよ
5あなたの父母を敬え
6殺してはならない
7姦淫してはならない
8盗んではならない
9隣人に関して偽証してはならない
10隣人の家を欲してはならない
モーセさんにはこのような啓示をシナイ山で受けたそうです。
旧約聖書の出エジプト記に書かれているのですが、
これはキリスト教はもちろん、ユダヤ教、イスラム教にとって神聖な場所なんですって。
正直僕にはどうでもいいんですけど。
僕がシナイ山と聞いて思いつくのは、友愛結社フリーメイソンの都市伝説。
千円札に描かれている富士山が本栖湖(?)に写っている絵の
湖面の方が、地上の富士山と少し異なり、これはシナイ山に似ているという都市伝説です。
世界をフリーメイソンが牛耳っている証だそうです。
くだらないけど、僕はなんかこういう話が好きです。
そんで。
夜、11時に宿を出発します。
大きくもないバスに15人も詰め込まれ、
2時間シナイ山のふもとに存在する聖カトリーナ村まで移動。
そこから10エジポンの入村料を支払い、
いよいよ深夜1時、登山開始。
国際学生証がないと料金は30エジポンです。 |
ライトを宿に忘れ
心配していたのですが、満月の夜で、
ライトなしでも十分あるけます。
目指す山や、あたりの風景は、
まだ暗いためよくわかりません。
明るい月とシナイ山。 僕にも啓示があるかな。 |
ちなみにシナイ山は、標高2285mもあるのです。
ラクダで登ることもできますが、結構高くつきます。
前半はラクダ道と呼ばれる緩やかな坂。
くさいラクダとそのラクダ引きがたくさんいます。
懸命に働くラクダと、 そうでもないラクダ引き。 |
頂上で、5時のご来光を見ようと、多くの巡礼者とともに、登り続けます。
各国から集まった巡礼者たち、
ただの登山好き、日の出好きたちの行く道を、
明るい月がやさしく包みます。
一応、ガイドはいました。
むちゃタフなやつでした。
名前は忘れたけど、アラブ的イケメン。 ちなみにラマダンはフル無視する。 |
道中、売店がたくさんあります。 |
僕はといえば、三本のダイブを午前にもぐったあと、あんまり寝ずに挑んだので、
そこそこ疲れましたが、
宮之浦岳や富士山に比べればなんのその。
やっとついた山頂は、暗さであまりわかりません。
山頂の寒さを震えながら耐え
仮眠をとり、日の出と神からの啓示を待ちます。
徐々に白んでいく東の空。 そして姿を現す雄大なシナイの山々。 |
日の出を待つ人々。 |
頂上は満員状態。 寒いから太陽はよ出んかい!! と各国の言葉で聞こえてくる。 |
ついにラーのお目見え。 |
日のでは何回見てもええ。 |
まるでグランドキャニオンやな。 行ったことないけど。 土が赤いから、シナイ半島の東の海を「紅海」と呼ぶらしい。 |
絵になりすぎるおっちゃん。 |
皆で集合写真。 なんか合成したみたいです。 日本人は僕らだけでした。 |
このえ3人と出会って、もう10日くらいたつ。 |
頂上で合唱するグループ。 コプタの人たちかな。 頂上にはイスラム教のモスクがあった。 |
乾燥しているため、ほとんど緑はありませんでした。 山頂から少し下ったこの付近で、腹痛に襲われ、 人生最良の野外ウンチをしました。 |
こういう道をくだっていく。 |
村に戻ってきたのは朝7時。 |
まだオープンしていない世界遺産のカトリーナ修道院の入り口のまん前で、 疲れすぎてぐったりの日本人たち。 このありがたい寺院の前で約二時間横になって眠る。 |
一応世界遺産らしく、 中には、有名な聖者の骨(といわれている)が展示されていた。 寝起きだったが、 原始キリスト教の修道院の雰囲気は建物内部で感じた気がする。 特徴として、絵にあんまりセンスがない。 |
帰り道のバスは、灼熱すぎてかなり消耗した。
宿に着いて飯を食うと、
夜まで寝てました。
22時に起きて飯を食い、
くだらない話をしてまた寝ました。
シナイ山で、啓示は受けなかったけれど、
なんか雰囲気が今まで登った山とは違いました。
それは、何世紀も続いている信仰。
日本人にはあまり理解しがたい感覚。
あの場所にいた多くの人たちがおそらく
あの日の出や登山に、大きな意味を見出しているのです。
なんか願い事するんかな。
それか、神についていく意思を新たにするのかな。
それとも、自分の罪を悔いるのかな。
僕は、旅で得た仲間のこと、
旅に出られていることを太陽に向かって
誰かに感謝していました。
聖なる頂上に足を運ぶ登山は僕にとっても少し特別でした。
もちろん写真で見るようにレジャーとしても最高ですよ。
翌日はアドバンスの最終日です。
ついにライセンスもらいます。
ワクワク。
1 件のコメント:
金なくてもおごらんからな!
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